介護職・家族と書いていますが、理学療法士としては介護施設や病棟などで勉強会や研修を行う際の資料としてもいいと思います。

ちょうど妻が病棟で勉強会をするというので持って帰ってきていたものを読んだのですが、介護職に限らず看護師でも神経内科や脳外科などにいた人でなければこのあたりの話しはあまり覚えていないんですね。


脳卒中や頭部外傷の患者さんに接する機会が多い施設や病棟では、この本の内容を共通認識として持ってもらえば、普段の対応がスムーズになると思いますし、理学療法士からすれば介助方法や日常的なリハビリにおいて「麻痺ではなく高次脳の影響があるからこのように対応してほしい」と伝えたいときに理解してもらいやすくなります。

高次脳機能障害の症状を「失見当識」など大きく10種類に分けて、それぞれに対して対処法やコミュニケーションに際して気をつける点などが簡潔にまとめられています。

ただし、理学療法士や作業療法士が個別リハを行うにあたって、その内容のレベルアップに使えるかというとそこまで深い内容は含まれていません。あくまで関係者に一定のレベルを浸透させるのによいといったところです。

自分としては、障害者の就労支援には関わったことがなかったので、
「障害者就業・生活支援センター」
「地域障害者職業センター」
「障害者職業能力開発校」
「就労支援事業」
「ジョブコーチ」
などの社会的資源についてまとめられたところなどは新しい発見でした。