B級理学療法士の時間

理学療法士から見た社会や介護の今後、仕事について 趣味と実益を兼ねた投資・資産運用などなど

講師

実績のない人間が講師をするコツ②

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以前の記事で、自分がまだ理学療法士として駆け出しのころにセミナーの講師を務めることになり、引き受けたあとになってそれ以前の講師はみな実績のある人たちばかりだったことを知ったという話をしました。

そのときはじめは
「どうしよう、こんな自分に何ができるだろう」
「やばい、自分がやったところで恥をかくだけじゃないのか」
と数日うだうだと悩んでいたのですが、最終的にセミナーを成功させることができたというお話しをしたいと思います。


考え方をひっくり返した

はじめは悩んでいましたが、あるときふっと
「そういやなんのためにセミナーやるんだっけ?そうだ、来てる人に少しでも役に立つ情報を提供することじゃないか!」
というごく当たり前の答えが浮かんできました。
ここでは患者さんのNPOなので、みなさんその疾患に対するリハビリの情報を求めておられるのです。


こんな当たり前のことが頭に浮かんだ瞬間、自分自身が
「人前でうまくしゃべれるわけではないこと」
「それまでになんら特別の実績もないこと」
「知識技術も以前の講師に比べて劣っているであろうこと」
「見た目も年齢どおりの若造で頼りない印象であろうこと」
も関係なくなりました。


自分にとって今回一番役に立てるにはどうしたらいいか?
と考えていると自然自分の強みもわかってきました。
「若造だが逆に自分が今までの誰よりも素人に近くその気持ちがわかる」
「そんな若造なので難しそうな教授などより気軽に話しを聞ける」
というあたりにフォーカスしたのです。

そして主催者の人に今までの資料を見せてもらい、そのやり方を聞きました。
するとみんな、まず自分の講義をやり、その後前もって参加者から集めておいた質問のうちから3つ4つを抜粋して答えるというやり方をとっていました。
もちろん講義が長めです。

その主催者の方に質問はその場で受け付けていなかったのか聞くと
「その場で質問すると収拾つかなくなるのでみなさん先に集めておいてほしいとおっしゃいますね」
とのことでした。もう聞いた瞬間これだ!と思いました。

「よし、収拾つかなくしてやろうじゃないか!」と。
もちろんほんとにただ混乱を招こうというわけではありません。
ただ、それだけ自由質問できることの方が望まれてることだと思ったのです。
セミナーはおよそ1時間と言われてたのですが、聞いてみると2時間半くらいまでは延長できるということだったのです。

あとはやるだけ

これでやり方は決まりました。

まず自分が講義をし、その後参加者を4つの班に分けて患者さんの質問をこころゆくまで受け付けるようにしようと。
もちろんこれはひとりではできないので同僚の理学療法士に頼みました。
もともと自分がひとりで引き受けて悩んでいたのを見ていたので3人とも引き受けてくれました。

そして3人には
「学会など意見のわかれていることもあるけど、うちの病院としてのやり方はある。想定問答を作っておいたから、これらの質問にはこの回答で統一しましょう、しかし、よくわからないことを聞かれたら全部こっちに振ってもらってください、すべてこちらで対応します。でも普段仕事上患者さんを対応してると色々聞かれることもあるが何を聞かれても自分のわかる範囲で答えていますよね?あんな感じでお願いします。」
ということで各自10人担当してもらいました。

そして資料も以前の講師の大学の授業のような専門的なものではなく、手書きのイラスト付きで医学知識のない人が読んでもわかるようなものを作っていきました。

いざやってみるとセミナー中自分の講義自体は40分ほどで終わってしまい、その後1時間20分ほどずっと質問の時間となってしまったのですが、3人のうち誰もわからない質問を振ってくることもなくしっかりと対応してくれました。

この40分の講義は、自分でもあきらかに登場するときから顔が引きつっていたのもわかるし、しゃべりも意識していても緊張して早口になったり、とにかく下手だったと思います。
でも、そのあとの質問と実践を行う時間はみなさん自分の身体のことなので聞きたいことの熱量はすごかった。それを質問が尽きるまで延々と終わりの時間も決めないでやってくれるような講師はいなかったそうです。

結果、こんな泥臭いやりかたで大好評を得ることになったのです。

たしかにこんなやり方はセミナーや講演になれたベテランの先生方はやらないでしょう。
ただ、自分としては過去の前例にこだわって中途半端な劣化版をやらなくてよかったと思います。


まとめ

人間のできた人は違うのかも知れませんが、自分自身は「うまくいかないかもしれない、どうしよう」と悩んでいるときは大抵自分の身を心配しています。
「恥かいたらどうしよう」
「笑われたりバカにされたくない」と。
でも、やるべきことにフォーカスできたときそんなことは吹っ飛ばすことができるということがわかりました。実際一番役に立つということを考え出したとき上で書いた「収拾つかなくしてやろう!」と同時に「よし、恥かいてこよう!」とも思いました。どうせこんな無名の自分のことなんて誰も見ていない、大事なのは中身だけだ、と。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉がありますが、それを実践でき、また自分に何もないと思えるときでも必ずやり方はあるんだということを学べた経験でした。





実績のない人間が講師をするコツ①

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3日前から介護技術研修会として立位や歩行の転倒予防の内容をブログに書いてます。

介護職必見!理学療法士による転倒させない歩行介助のコツ【第零回】


しかし、実際に人前に立って話したことを、画像は少し使いますが文字中心のテキストに落とし込むのは中々難しいですね。
研修やセミナーであれば身振り手振りも交えて説明できますし、相手の反応も見えます。しかし、研修の中でしゃべった内容をそのまま文章にしても、この身振り手振りがないと伝わりにくい部分が結構あります。

とはいえ、自分が講師を務めなくても理解を得られる資料、もっと言えば転倒予防の教科書を作るようなつもりで書き始めたのですから、必ず最後までまとめます。


ともかく一度最後まで書き進めてから必要に応じてリライトしていくのがいいでしょうかね。


まあこれはシリーズを継続させていくのに時間がかかるかもしれないな~といういいわけでした。



セミナーや研修を自分は何度かこなしていますが、大学の先生であるとかセミナー講師であるとかいった、講師としてのプロではありません。普段は臨床の理学療法士です。


25歳のときにはじめて、とある患者さんのグループが作っているNPOで講師をすることになりました。しかし講師を引き受けてすぐに後悔することになりました。

引き受けるまでは、自分以前の講師は大学教授やリハビリセンターの理学療法士のトップといった人ばかりだったのを知らなかったのです。

自分のような働き始めて3年ほどの駆け出しの理学療法士なんていなかったのです。

知識も経験も肩書きも、一般的に見ればそれらの人より勝っている要素は自分には何一つありませんでした。


しかし、結果的にはそのセミナーはかなりの好評を得て、同じNPOから二度目のセミナーをやって欲しいとお願いされました。


そこで好評を得るには自分なりの考え方の切り替えや、工夫がありました。


人前に立って話すことに慣れていないのに人前に立たされることになってしまった人、自分はまだまだだと思っているのに講師や先生を務めることになってしまった人、もしかしたらそういった人の役立つことがあるかもしれませんので、その人生初のセミナーでのことをお話したいと思います。

実績のない人間が講師をするコツ②
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